漢方薬剤師と考える。不妊治療を変える時。止める時。


by torimama
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不妊・代理母、そして、「ベビーM事件」

おはようございます。

随分、朝晩涼しくなってきました。
来月の20日あたりだと、「暖房」入れる方もいるのでは?


  さて、「代理母」しかり、
    「生殖補助医療」に関して、
      塩崎官房長官が「早急に整備を!」と、発言されましたが、

    私は、この話知ってて話されているのかな~?
    知らないってことないと思うけど・・・???

と、思ったこのこととは、
きのうもお話した「ベビーM事件」です。


この事実は、
今後私たちの国、日本でも起こりうる、
そして、考えらるほとんどのケースが一回の「代理出産」で起こったのです。


   「ベビーM事件」とは・・・

  1985年~1986年に、アメリカで行われた「代理出産」の結末です。

      登場人物:代理母&卵子提供者
             精子提供者→産まれてくるこの「実の父」


このケースは、向井亜紀さんのケースと少し違い、
「ホストマザー」と、子との間に血縁があります。
「サロゲートマザー」といいます。

   
      つまり、「人工授精型代理母」


ホストマザーに、依頼者の夫の精子を注入します。


ココに出産後大きな問題が生じたのです。

出産後、ホストマザーは、子供の顔をみて、
自分に似ていると思い、
「契約」とは関係ナシに「自分で育てる」決心をします。


遺伝子的にも、半分我が子」である今回のケース。
「産みの母」は自ずとこのような感情は起こります。


そして、代理母の報酬を受け取る事をやめ、「出生届け」を出したのです。

これを、「依頼者」が「代理母契約」をたてに、裁判を起こしました。


    結果は、血縁
           子の福祉
               親の経済力
  を網羅した判決が出ました。


ただし、一審の判決が上告審にて逆転判決となった結果です。

内容はこうです。

     養育権は、依頼者の夫に。
         つまり、子供の実の父。

    代理母には、訪問権を与え、母であることを認めました。

裁判が紆余曲折するほど、
代理母がもたらす物は複雑で、
    金銭が絡み、
      その上で「子供の福祉」
そう!
    子供にとっての「最高の幸福」を与えるにはどうしたらいいのかを
    オトナは考えなければならず、
    自分たちの利益ばかり主張できないのです。


この裁判を境に
アメリカでは、「代理母」を禁止する州が出たり、
世界中でも禁止する国が出たりと、
法の整備が急速に進みました。


そう思うと、日本は遅れをとった国なのかもしれません。


先日、「不妊カウンセラー学会」で産婦人科の医師が言ってました。
これが、本心だと思います。

紹介しましょう。

生殖の世界は、どうしても人間の力ではできないものがあります。
僕にはこれといった信仰はありませんが、
敢えて言うならば、
「神様」しかできないこと、
「神様」しか知らないことがあるように思います。
医者の僕が言うのもおかしいですが。

と、おしゃいました。

受精することは、今の科学ではできます。
しかし、着床のメカニズムはわかりません。

少しずつ研究は進んでいますが。

人がひとり産まれてくるには、多くの要因が絡みます。

そこを忘れないでください。


「1たす1が、2」になるようなわけにはいかないのです。

それが、「産まれる」ということなのです。


「産まれてくる子」のことを常に意識して行動をとらなければならないのです。




      
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by torimama | 2006-10-21 09:58